「自分を変態だと思うか」。79人が答えた。「ない」を選んだ人は、一人もいなかった。
「正直に言って、自分のこと変態だって思うことある?」——Q24に79人が答えた。選択肢は3つ。「よく思う」「たまに思う」「ない」だ。
「よく思う」が59人、75%。「たまに思う」が20人、25%。「ない」はゼロだった。
男女の内訳を見ても、方向は変わらない。「よく思う」は男性31人・女性28人、「たまに思う」は男性12人・女性8人——どちらの性別でも全員が何らかの変態性を自覚している。「変態を気にするのは男だけ」でも「女性は自覚していない」でもない。
ここで前提を一つ述べておく。このサイト「ホンネ調査」への流入元の多くは画像チャットのユーザーだ。性的な話題への関心が一般より高い層が集まっている可能性があり、この数字が世間一般を代表するものではない。その限定を踏まえた上で、続きのデータを見ていく。
「特殊な性的嗜好(フェチ・SM・NTR等)があると自覚していますか?」——Q6に61人が答えた。「はい」が59人、97%。「いいえ」はわずか2人、3%だった。
男性34人は全員が「はい」。「いいえ」を選んだ2人はいずれも女性だ。ただしその2人のうち1人は、Q24で「よく思う(変態だと思う)」と答えている。「特殊な嗜好はないが、変態だとは思う」——この矛盾した自己認識が一人の回答の中に共存している。
では、嗜好の中身はどんなものか。「ノーマルじゃないHはどんな事をしてみたいですか?」(Q401)に女性35人・男性28人が答えた。女性の最多は「羞恥的なH」37%、次いで「全部してみたい」26%。男性の最多は「全部してみたい」が50%と圧倒的だ。女性が特定の嗜好を選ぶ傾向があるのに対して、男性はカテゴリを問わず幅広く望む傾向がある。
なお、「ノーマルなHが良い」を選んだのは女性1人(3%)のみ。男性では誰も選ばなかった。
「特殊な嗜好がある」と自覚している人が97%——「特殊」という言葉が、もはや少数派を指していない。
ここまでは「思うか」「自覚があるか」という意識の話だった。行動データを見る。
「今まで『絶対に手を出してはいけない身近な相手』をオナニーのおかずにしたことがありますか?」(Q27)に47人が答えた。「ある」が39人、83%。男性21人・女性18人で、こちらも性別を問わない。
「パートナー以外の人を想像しながらセックスしたことがありますか?」(Q5)では、女性27人中24人(89%)が「ある」と答えた。男性は17人中13人(76%)——この質問では女性の方が高い数字を出した。
「同性をオナニーのオカズにしたことがありますか?」(Q371)には女性23人・男性26人が答えた。女性の78%(18人)、男性の65%(17人)が「ある」と答えている。
3つの行動データをまとめると——禁断の相手をオカズにしたことがある83%、パートナー以外を想像してセックスしたことがある84%、同性をオカズにしたことがある71%。意識(変態だと思う100%・特殊嗜好がある97%)と行動が、同じ方向を向いている。
ここで一つ、逆向きの質問を見る。「一番変態だと思う行為はどれですか?」(Q730)——45人が答えた。
全体の1位は「浣腸プレイ」で51%——過半数が同じ行為を選んだ。しかしそれ以外の回答は男女で全く分かれた。「知らない他人にHさせる(夫・彼は見てる)」は女性の26%が選んだが、男性はゼロ。「複数でのH」は男性の18%が選んだが、女性はゼロ。「レイプ(痴漢等も含む)」も男性18%・女性9%と男性に偏る。
全員が「自分は変態だ」と言っている。しかし「一番変態な行為」は人によって指すものが違う。「変態」という言葉は共有されているが、その中身は一致していない。79人が同じ言葉を使いながら、それぞれ異なるものを指して自分を「変態だ」と言っている。
「変態」という言葉の定義が人によってバラバラだとすれば、「自分は変態だ」という自覚もまた、人によって指しているものが違う。共通しているのは言葉だけかもしれない。
「変態だと思う」100%。「特殊な嗜好がある」97%。「禁断の相手をオカズにしたことがある」83%。「パートナー以外を想像してセックスしたことがある」84%。4つの質問が、同じ方向を向いていた。
ただ、ここで一つ問いを立てたい。このサイトに来た79人が特別なのか、それとも人間とはそういうものなのか。
「変態性を外に出せるかどうか」と「内側に持っているかどうか」は別の話だ。このサイトで答えが集まったのは、匿名という条件があったからだ。同じ質問を実名で、職場で、家族の前で聞いたとしたら——「ない」を選ぶ人は増えるはずだ。しかしそれは、欲求そのものが消えることを意味しない。
「変態だ」と言える環境が整ったとき、79人全員がそう答えた。言えない環境にいる人たちも、内側に持っているものが変わったわけではない。このデータが示しているのは「特殊な人たちの話」ではなく、表に出るかどうかの違いだけで、誰もが同じものを抱えているという話かもしれない——そう考えると、「変態」という言葉が指しているのは、ある種の人間ではなく、人間という種そのものなのかもしれない。
79人全員が「変態だ」と答えた。しかし「変態」の中身は全員バラバラだった。共通しているのは言葉だけだとすれば——「変態ではない人間」など、最初から存在しないのかもしれない。
本記事はホンネ調査の実回答データを集計・分析したものです。グラフの数値は記事執筆時点のものです。回答はすべて匿名・自己申告によるものであり、サンプル数が少ない設問については傾向の参考としてご覧ください。最新の回答状況は各グラフのリンクからご確認いただけます。