78人が「初めて」を告白し、72人が「頻度」を答えた。57人が「場所」を告白した。匿名だから言えた数字が、ある一つの結論を指し示している。
「初めてのオナニーはいつですか?」——このサイトで最も回答を集めた質問のひとつに、78人が答えた。全体の64%が「小学生以下」と回答した。3人に2人近くが、学校で性教育が始まる前から自分の体を知っていたことになる。
男女で時期に差が出た。男性の73%が「小学生以下」なのに対して、女性は48%。女性の「中学生」は45%だった。「中学生」の内訳はどうだろうか。ユーザーが別途投稿した女性向けの質問(Q227・24人回答)と照合してみた。
2つの質問で整合性を確認すると——Q16の「女性・小学生以下」は48%、Q227では46%。中学生についてもQ16が45%、Q227が42%(中1〜中3の合算)とほぼ一致している。Q16とQ227は回答者が完全に一致するわけではないが、同じサイトに集まった類似した母集団による回答だ。その条件下でここまで数字が揃うことは、このデータの一定の信頼性を示していると言っていい。
細分化データで見えてくるのは、中学生の中でも「中1」と「中2」が各17%と突出していることだ。中3以降は急減する。思春期の入り口、体の変化を認識し始めた直後——そのタイミングで多くの女性が自分の体を探求している。
さらにクロス分析を加えると、初めての時期が「小学生以下」だったグループでは、現在の頻度「毎日以上」が43%に達する。「中学生以降」グループでは21%。始まりが早かった人ほど習慣が深く根付いている。これは単純に「年数が長い」からだけではなく、幼い頃に得た快楽の記憶が行動パターンの核になっている可能性を示唆している。
なお、男性の方が初めての時期が早いという傾向は、日本性教育協会などの調査結果とも符合する。一方で一般的な調査では、オナニーを経験したことのない女性が一定割合存在するとされており、本サイトの結果とは大きく乖離する。これは2点を考慮する必要がある——女性が性的な行動を認めることへの社会的プレッシャーが回答を歪める「社会的望ましさバイアス」と、このサイトが性的な話題に関心の高い層に偏った母集団であるという点だ。無作為抽出の結果とは本質的に異なる。
ただしその限界を踏まえると、本サイトに集まった女性の数字が高いこと自体、ある意味で一貫している。性的な関心が強いからこそここに来た——そういう層の回答だからだ。
「早く始めた=変わっている」のではなく、早く始めた人が多数派なのだ。「自分だけが早かった」という思い込みは、今日ここで手放していい。
「今のオナニーの頻度は?」に72人が答えた。「毎日以上」36%、「週3〜5回」31%——合わせると67%が週3回以上という結果だ。10人中7人が、週に3日以上ひとりでいる。
男性は「毎日以上」が42%で最多。女性は「週3〜5回」38%が最多で、「週1〜2回」も33%と幅広く分布している。注目したいのは「ほとんどしない」——男性では0%だ。回答した男性48人の中に、「ほとんどしない」という選択肢を選んだ人間が一人もいなかった。
一方で女性の「月に数回」は0%。女性の場合、している人は週1〜5回程度の安定したペースを持ち、「たまにしかしない」という層が存在しない。男性が頻度の上限に偏るのに対して、女性は中間帯に集中する——そういう分布の違いが浮かび上がってくる。
「自分のこと変態だと思う」と答えた人(43人中70%・Q24)は、男性より女性の方が多い(女性81% vs 男性59%)。男性59%に対して女性は81%と、女性の方が自己評価が厳しい。オナニーだけを見れば頻度は男性の方が高いにもかかわらず、だ。「女性がオナニーをすること」への社会的なまなざしが、行為そのものより自己評価に影響を与えているのかもしれない。
「しすぎ」という言葉は、誰かが作り出した幻かもしれない。医学的に問題になるのは日常生活に支障をきたすほどの依存状態であって、週3〜5回はそのどこにも入らない。このサイトに来た人の大多数は、週に何度もひとりでしている。
「どこでオナニーをしたことがあるか」に57人が答えた。「家でしかしたことない」はわずか14%——残り86%は自宅以外でも経験がある。
「その他」と答えた人のコメント欄には、「修学旅行の夜、みんなが寝てる中こっそり」「マンションの踊り場で」「マイカーの中で」「スーパーで」といった記述が並んだ。場所を選ばないのが人間だという事実が、生々しく現れている。コメントに「学校と職場でオナニーがそんなに少数派じゃなくて震えてる」という一言もあった。
ここでも女性のデータが男性を上回る。「その他」は女性33% vs 男性13%。「家でしかない」は女性4% vs 男性23%。また自宅以外での経験を直接聞いた別の質問(Q87・40人回答)では、女性22人全員が「ある」と回答した(男性は94%)。
「女性はしない」という世間のイメージと、このデータの間には大きな乖離がある。ただし前述の通り、このサイトの回答者は性的な話題への関心が平均より高い層に偏っている可能性がある。その点を差し引いても、女性の場所の多様性が男性を上回るという結果は興味深い。一般的な調査で見えにくい実態が、匿名という環境によって浮かび上がっている——そう読む方が、このデータには誠実だろう。
修学旅行の夜。みんなが寝静まった後に、布団の中でこっそり——そのとき自分だけがやっていると思っていた人は、同じ部屋の中に同じことをしていた人間がいた可能性を考えてみてほしい。
「絶対に手を出してはいけない身近な相手——親友の彼女、上司、親戚など——をオナニーのおかずにしたことがあるか」に32人が答えた。全体81%が「ある」。「全くない」はわずか19%だった。
女性94%——ほぼ全員だ。「全くない」と答えた女性は16人中わずか1人。男性も69%と高いが、女性との差は25ポイントある。初めての時期が「小学生以下」だった人ではこの傾向がさらに強く、82%が「ある」と答えていた(中学生以降では60%)。
女性の方が高い理由として、一つの手がかりになるデータがある。日本家族計画協会の調査では、女性は男性に比べてオナニーの際に動画などの視覚的素材より妄想を使うことが多いとされている。妄想のおかずは現実の人間であることが多く、身近な相手が対象になりやすい。女性94%という数字は、その延長線上にあると言えるだろう。
「こんなことを考えてしまう自分はおかしい」——そう思ったことがある人は、81%の側にいる。残り19%が本当に「全くない」かどうかは、その人だけが知っている。
78人が「初めて」を答えた。72人が「頻度」を答えた。57人が「場所」を答えた。32人が「禁断の相手」を告白した。
64%は小学生以下で始めた。67%は週3回以上している。86%は家の外でもしたことがある。81%は「してはいけない相手」のことを一度は考えた。そして自分を「変態だ」と思っている人は70%——「思わない」人はゼロだった。
これだけ多くの人が同じことをしていて、同じことを考えていて、同じことを隠している。孤独に見えていたあの時間は、実はみんなで共有していた時間だったのかもしれない。
本記事はホンネ調査の実回答データを集計・分析したものです。グラフの数値は記事執筆時点のものです。回答はすべて匿名・自己申告によるものであり、サンプル数が少ない設問については傾向の参考としてご覧ください。最新の回答状況は各グラフのリンクからご確認いただけます。